お稲荷さんって誤解されてる
私が生まれる前から うちの隣にお祀りされていたのですけど 台風やら雪やらで屋根が壊れてしまっていました。
お祀りしたのは ここら辺の地主さんち。
そこの おじいちゃんがお元気だったころ 私がまだ子どもだったころは 初午には たくさんの旗を立てて お菓子を振る舞ってくれました。
代が変わってからは 放置されたままで お社も傷んでしまっていました。
あまりにも 地主さんのところが放置したままだったので うちでお榊をあげたり お掃除をしたり 屋根にブルーシートをかけたり お供えをしたりしていたのですが
いよいよお社も限界を迎えます。
そんなとき 有志の方たちが御寄進をして下さって 伏見稲荷さんで新しいお社をお願いすることが出来て今に至ります。
稲荷信仰とか稲荷社って あんまり良いイメージはないみたいですよね。欲深い人が祀るものとか きつねさんが祟るとか。
契約する神さまだから むやみに祀るなとか。
これって ものすごい誤解かと思っています。
もともと 私も信仰心があったわけではないし 神さま方について正しい知識を持っているわけでもありません。だから あくまでも私見です。
おうちにお祀りする稲荷さんって わざわざ自分で思うところがあって 伏見さんから御霊分けしていただいてきますよね。そこにはお手伝いの きつねさんたちがついてきます。
要は小さい神社を自分で作るっていうことになると理解しています。これは契約じゃなくて責任。
なにかして欲しいことがあるからお願いしますっていうなら それは契約になりますが
あくまで人間側の考えじゃないのかな?
神社を作っといて もうめんどくせえから廃止ねっていうのは 人間側の勝手な都合でしかありませんよね。
御霊分けについてきてくれた お手伝いのきつねさんは 勝手に本山には帰れません。なんで稲荷さまを放置すんの?って怒るのも お仕事のうちなんです。
それを祟るっていうのは なんか違うのではないのかな?
神社にお参りすることがブームになって久しいですが 稲荷さんに限らず どこの神さまも同じだと思っています。
お願いはするけどお礼はしないとか ご利益があるとかないとか 人間都合でのおつきあいは なんか違う気がします。
稲荷さんといえば もうひとつダキニ天の豊川稲荷さんがありますね。
こちらも一度お参りしたら続けないと障ると云われますが もし 自分が誰かの都合だけで振り回されたら いい気持ちがしますか?
自分のことを大切に想ってくれる人たちが周りにいれば 心配するし腹を立てたりしてくれないでしょうか?
ダキニさんが障るっていうのは 生半可な気持ちでお願いしたり 自分だけ良ければいいっていう勝手なお願いをしたりすれば
お手伝いのきつねさんたちが そういうのダメだからってNGを出すっていうことです。
稲荷社ってご眷属のきつねさんが どーんと前に出ているので きつね信仰みたいな誤解もありますが きつねさんたちは 稲荷さんやダキニさんのお手伝いをしています。
ご眷属は金毘羅さんならワンちゃん 大黒さまならねずみ 八幡さまならハトって それぞれいらっしゃいます。
どの神さまも同じかと思います。
稲荷さん=欲が深い 祟る 触っちゃいけないみたいな 人間都合の誤解は寂しい気持ちになりますね。
私にとっては 子どものころから かわいがってくれる 隣のおじいちゃんみたいな存在なので。
長々と書いてすみませんでした。(´・ω・`)

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講座のなかでお話ししたこと。

今日は じじい師匠語録から こんなテーマでお話をしました。
・この世界はひとつの輪なんだ 輪はまわり続けて時間や季節は巡る その輪はたくさんの命を乗せて回る
今回の画像 メディスンホイールを指した言葉です。イメージとしては 地球そのものなのかなって 私は考えたりします。
この世の中の在り方を示していて 時の流れ 季節の移り変わり 生き物の一生や植物たちのサイクルを示します。
この輪にはたくさんの命が乗っているのですが どのメンバーが欠けたとしても円は歪んでしまいますよね。
この世の中に生きる すべての命があってこそ バランスが取れて輪は回り続けるということです。
私たち人間から見たら ちいさなありんこは輪のメンバーとして何ができるの?って考えたりしますよね。
このときの私たちは 私たち人間の役に立ってるの? という意味でありんこを捉えてはいないかな?
こんなような話を自分たちの今の暮らしのなかの どの場面にみていくか? どこに重なるか。
そんなお話をしながら深めていく講座なんですね。
・人間は命を金に変えるけど 金は命を生むことはない
これは拙著の『アニマルメディスンブック』の中でも紹介している言葉です。
サイのメディスンとしてだったと思います。
この話は掘り下げていくと 密漁で象牙や毛皮を取られたり サイは角を薬の原料として取られたり。
お金のために命を奪うということを言いたい言葉なんですよ。
毛皮を着て クロコダイルのバッグを持つことや スポーツハンティングに至っては ただのトロフィーです。
本当に必要なものをわけてもらう暮らしとは違います。
自分の欲のため 命をお金に変えるために奪っていったとしても
お金がサイを生み出したり ワニを作ったりすることはできません。
お金は結局は消費を生み出して儲けるもの。
そのために消費されていく動物たちの命は 二度と戻ってくることはありません。
動物は生きるため 家族を守るために戦いますが 人間が同じことをしているのが狩猟です。
狩猟をすることと スポーツ感覚で命を奪うスポーツハンティングは まったく意味がちがいますよね?
はがされた毛皮がお金持ちの虚栄心をみたすだけの くだらない道具にされてしまいます。
どれも私たちの暮らしとは離れたことかもしれませんが
話をしていくことで 今の自分と重なるもの 今の時代と重なるものが必ず見えてくるし
自分に重なることにも思い当たることに行きつきます。
いまはリザーブストックで こういったお話も配信していますが
ご興味がある方は 登録してみてくださいね。
講座自体はマンツーマンのディスカッション形式で行っておりますので ご興味のある方はお問合せくださいませ。
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避難所に行ってみて思ったこと。
まだ 被害の真っただ中にいるみなさんにお見舞い申し上げると共に 犠牲になられた方のご冥福をお祈りいたします。
うちは三匹のこぶたでいう 木のおうち です。
なので ハギビスが本気を出して吹けば 簡単に飛んでしまうことは想像に難くありませんでした。
なので あらかじめ避難所の開設を調べ始めたのですが この時点で問題点は3つ。
避難所の開設が当日の午後0時ということ。
これは 私が住んで居る区に限ります。他では 前の晩から開設しているところもありました。
もうひとつは ペットの同行避難について ルールやアナウンスがないこと。
そして クルマでの避難は不可。
この避難所は細い路地の奥にあります。
クルマの利用が良くないという理由は分かりますが 避難所自体が人口に比べて少なく
高齢者だけの世帯が多い地域でもあります。
計画避難などで時間帯を区切って 車両の乗り入れやペット同伴の受け入れをして
うまく整理していくことはできないものでしょうかねえ。
徒歩での避難ということで 私は昨日の午前中に役所に電話をかけて 何時から受け入れ可能かを確認しました。
前倒しで10時半から11時には可能とお返事をいただいたので まず ばあちゃんをクルマで送って行き
一旦 おうちにクルマを置いて避難所に引き返しました。
この時点での避難者は私を含めて4人。
当初 使っている教室が手狭になったので 体育館へと移動します。
少しずつ人が増えてきて 最終的には12.3世帯になっていたと思います。
この中で 日が落ちてから来られたのは ちいさい赤ちゃんを抱えたお母さん 女性だけのファミリーなどです。
おうちにひとりでいるのは 心細くなってしまったのかなあ と思って見ていました。

今回 この避難所には情報源はありませんでした。
個々に持ち込んでいるラジオか 若い人はスマホ。
かといってラジオの情報では 自分達が置かれている状況はわかりませんでした。
不安がつのるお年寄りたちに こんな画像を見せながら 台風はいまここじゃんか? あと何時間かしたら静かになるんだよ。
そんな説明をして時間を過ごしました。。

あと一時間くらいだよ もうすぐ静かになるから。 そしたら帰れるよ。
そんなふうに しんどい時間を我慢しておりました。
避難所を利用して気づいたことですが 飲み物と少しの食料は持参すべきです。
夕方 非常食の支給はありましあが ほとんどのみなさん お弁当作ってきてましたね。
非常食は非常食なので 量的にも充分ではないように思いました。
あくまでの徒歩での避難なので 荷物のも限界はありますけどね。
そして体育マットに毛布で過ごしていますが お年寄りには少しきつそうでしたね。
季節柄 寒くはありませんが 硬いマットに座る 横になる時間が続くと かなりしんどそうでした。
跳び箱の最上段を椅子にして腰掛けたり 工夫して過ごしていらっしゃいました。
今回は短時間の避難で済んだのですが もし 長期化するような災害を想定するなら
お年寄りや身体の御不自由な方用には ウレタン製のクッションやマットを用意した方がいいのかなあと思いました。
もちろん徒歩での避難が原則なので 持ち込みでは かなりの大荷物になりますけどね…。
そして ペット同行避難についても クルマでの避難がOKなら キャリーに入れて車内でお世話することができます。
このあたりも ルールの整備が進むといいなと思いました。
あと 赤ちゃんを連れたお母さんですが 赤ちゃんが ぐずるのを気にされて落ち着かれませんでした。(´・ω・`)
どこか べつにお教室でも空いている部屋でも 用意できないものかなあと思ったりします。
学校の建物って広いのにね。
そんなこんなの 初めての避難所でした。

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