夏と言えば素麺。
素麺と言えば揖保の糸ですが
今朝 テレビを視ながら思い出したのは 芥川龍之介の 蜘蛛の糸でした。
お釈迦さまが 生前ひとつだけ善いことをした悪人に極楽から蜘蛛の糸を垂らして
地獄脱出のチャンスをあげる という向きのお話し。
悪人が生前した唯一の善いことは 蜘蛛の命を奪わなかった ということ。
そこに この悪人の中で小さくなっている 良い部分を見出して
チャンスをあげたわけですね。
でも 自分だけ助かりゃいいんじゃ!(`Д´)ノ という また自己中な気持ちが顔を出して
結局は蜘蛛の糸は切れて 再び地獄に真っ逆さまという結末でした。
何を視て これを思い出したのかっていうと 大津のイジメ自殺の件です。
オトナも苛めた当事者の生徒も 苛められた子の自殺 という出来事から
我先に逃れようとした結果 蜘蛛の糸が切られて全てが露見することになったのかもなあ…。
この蜘蛛の糸が更生や責任を引き受けて生きる という可能性なら
自らその道を閉ざしたのが今なんでしょうね。
これからまだ色々なことが分かって イジメの加害者は裁かれるのか
その保護者は社会的な制裁を受けるのか 事態は展開していくことでしょう。
その時に もう一度 蜘蛛の糸が垂らされることがあるのかは
ご本人たち次第というところなんでしょうね。
今のところは生きるも地獄 死しても地獄ということかもしれません。
でも 人をひとり抹殺したなら 生き地獄を味わうのは当然の報いかも。
その中で何を見出すのか イジメ加害者の生徒が心底腐っていなければいいなと思いました。
だって腐ってたら 反省も後悔もしない 苦しみの無い人生になっちゃうでしょ。
恥を知らないのは そういう意味では幸せなのかもしれませんが
生きて償うことの大変さを 身を以て感じて欲しいもんですね。
(*´・ω・)(・ω・`*)ネー
スポンサーサイト