8月の半ばになると思い出すことがあります。
私が小学生のころって 毎年このくらいの時期になると
今年の9月1日くらいに 関東大震災がくるんだって って
まことしやかなデマが流れていました。
ホントに毎年ですよ。(´・ω・`)
防災訓練をやる時期でもあったんだと思うのですけど
逆におとなが不安に駆られていたようにも思います。
9月1日説以外にも 何度もデマは流れていました。
そんなある時の夏休み。
近所に住んでいた大工の棟梁が いつものこぎりを持って歩くことにした と
うちの母親に話しているのを聞きました。
なんでも大正にあった大震災の時に 家の下敷きになっちゃって助けられない人が多くて
そのせいで犠牲者が増えたので のこぎりがあれば挟まれたところから助けられる。
最悪 足の一本でも落とすことになっても 命は助かるからな って話してました。
子供心に (;゚д゚)…。 ってなったのを 鮮明に覚えています。
私の伯母は当時 川崎大師の近くに住んでいたのですけど
こういったデマが流れる度に心労が嵩んで 心臓を病んでしまいました。
川崎は住宅も密集しているし 何よりも工業地帯から遠くない環境にいたことで
良くない想像ばかりが膨らんじゃったんでしょうね。
私以外にも南関東では こういう感じで震災=すぐくるかも って
思いながら過ごしてきた人も きっと少なくはなかったでしょう。
今もそれは変わっていないし…。
でも その昭和の時代には 過去の災害としての関東大震災の教訓は
あまり活かされたものだった記憶はありません。
未だに大きな消防車が入れない細い道の奥にも家が密集していたり
きっと大きな地震がきたら危ないなあ と思うものが満載です。
今の世の中で こういったことを完璧に改善していくことは難しいのかもしれないですが
もし 起きた時にはこういう対処をします だから住民はこうして下さい レベルの取り決めくらいは
きちんとしておいた方が良いのになあ と思います。
戦争は回避することが出来るし 繰り返さないことで犠牲者を出すことはなくなります。
でも 天災に関しては 乗り越える術を見出していくしかありません。
どうか 今回の震災で亡くなられた方々や ご家族を失くされた方々のつらい経験を
次の天災で無駄にしないように していきたいですね。
明日は盆の送り火です。
遠く横浜から こっそり送らせていただきますね。
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