青森に行ってきました。 ② 円覚寺 ご本尊御開帳

今までお寺の御開帳の文字をいくつも見ましたが この やさしいフォントは初めてだったかも。
毛筆だったり もっと硬いというのか 荘厳な感じが多かったなかで すごく新鮮で印象に残りました。
地元の方に親しまれる このお寺の雰囲気そのままという感じでした。

ご本尊は十一面観音さまで 聖徳太子さんが創ったものを 坂上田村麻呂さんが観音堂を建ててお祀りしたとか。
この十一面さまも当初は蝦夷征伐のため 鎮護国家のためにお祀りされたそうですが
豊漁 豊作 家内安全など ご当地のみなさんを見守っていらっしゃったです。
当初より檀家さんを持たず 祈祷だけでお寺を維持してこられています。
先々代のご住職が遺された寺宝は 梵字で描かれた観音さまや 御寄進された髪の毛を刺繍して創られた曼陀羅など
これは みんなにも見て欲しい!って思うものがたくさんあります。
どれも 海難事故の慰霊 八甲田山遭難のご供養 アイヌの方へのご供養などの祈りを形にしたものです。
ほかにもお寺の中の装飾は 先々代がひとつひとつ 手で創られ描かれたものでした。
前回 青森にきたとき たまたま立ち寄ったのが円覚寺さんでした。
ここで 自然環境が厳しく でも自然と共にある生活のなかで 気持ちを支える日本の信仰の形を見た気がします。
荒れることが少なくない海 厳しい寒さと積雪など 人が抗えないものの中に生活の糧を得ていくには
自然と神仏が寄り添うのかなあと思ったり。
同じことを宮城の塩釜神社でも感じたのを思い出します。
お寺の奥さまとも再会できて とてもいい時間になりました。
また お参りできますように。

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